生産活動


Produce

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(pro:=forward:前方へ+duce:=lead・導く
=「前方へ導く」
→「眼前へもってくる(目の前にある=そこに存在するということ)」
→「産みだす・産出する」)
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アートもビジネスも音楽もサンプリング/リミックス時代ですが、創作物にて自分も社会も前方へ導くことができるかできないか、自分のプロダクトについて常に自省すべきであると、Produceという語源を知って考えた。

サンプリング元のコンポーネントを正確に理解しているか。
コンポーネントごとの組み合わせによって生み出される価値とはなにか。

この2つは技術力。

あとは常に前方へ導く力、とまることなく継続的に生産することができる人間の底チカラが必要。

手品師みたいに、世のなかにないものを、「はっ」と出現させる。一瞬でつくられたようで、それは
継続的な努力によって創られる。

生産活動は非常に体力を消耗する行為だが、一度止まってしまうと自分が退廃してしまうのではないかという強迫観念に駆られてしまう。


「新しいものを作る」という価値はベンチャービジネス、というよりも人間存在として、生きる価値として非常に大切なものだと考えている。


Produce−

この言葉のホントの意味は深く、美しい。

パフューム


「パフュームある人殺しの物語」
http://perfume.gyao.jp/
18世紀のある天才香水の調合師の物語。

孤児で超人的な嗅覚を持った主人公の話。
初恋の女を殺してしまうが、その女の匂いを保存するために香水師に弟子入りする。
そこで沸騰させ、蒸留させる方法を学んだが、生き物の匂いは蒸留する事はできなかった。
匂いを違った方法で抽出するために、グラースという街へ旅立つのだが、
その旅路の途中で、自分に匂いがしない事を悟る。

匂いがしない、ということは「誰の記憶にも残らない」「世の中に存在しない」という事と同じであり、
彼は失意のまま、しかしながら最高の香水をつくり自分の存在を認めされるために
グラースに向う。
グラースで人間に油脂を塗り、そこから匂いを抽出する製法を体得した主人公は、
次々と街の女を殺害し、頭を刈り、女たちの匂いを抽出しまくった。
世界がひれ伏す香りをつくった彼は―

香水というのは、世にある万物の匂いの構成するコンポーネントをリミックスし、新しい匂いを
創りだすこと。

あるがままの匂い、がないことに気づいてしまったとき、ある女の「匂いを保存する」ことから
「自分の匂いがないことを埋めるため」に、自分という存在を証明するために香水を作ることに目的が変わってしまった。

そんな彼が起こしてしまった殺人は、非常に悲しい。
死刑台にあがったとき、完成した香水をばらまいて、刑罰を見物にきた民衆・法王が全員裸になって
愛し合うシーンがあるのだが、自分だけ満たされていない主人公。

香水というのは、嗅がせる対象がいて初めて意味をなす。
最高の香水を創りだすことで自分の存在証明をしようとした彼は匂いがない=存在しない。
天才が天才たらしめるものは、自己の圧倒的な欠乏から生まれるのか。
悲しい天才の話。

自己実現とは


なりたい自分になる、ということではなく、まだ見ぬ自分と出会う事ができるかどうかという
ことだと思う。

【ITpro Challenge!】「世界を変えられるのはコードだけ」---はてなCTO伊藤直也氏が明かす“ネトゲ廃人”から“なりたかった自分へ”の道のり
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070910/281340/

なりたい自分とうのは、自分自身の意志ですべての決定していき、世を変え人を変え、そして自分を変えていくことだと思っている。

ベンチャーといっても、強烈なカルチャー・信念をもっている会社は少ない。
はてなは公私仲良くさせてもらっているが、その強烈な個性を持ち合わせている一つだ。
近藤さんの信念が、色んな人を結びつけている。

 「力が限界を超えて発揮される時の、命の輝きが見たい」。
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hito/news/20070824ddm003070036000c.html

世界は簡単には変わらない。でも自分が世界を見る目を変える事ができ


初めてでも懐かしいのは何故
暖かく迎え入れる異郷の風
私は他所から来た者
でも時を超えて、帰って来たこの
土地ですれ違う人たちが背負う物
笑顔と会釈で分かち合うことができるなら
遠路遥々、春夏秋冬とその、節々に
足取りは軽々、靴に朝露
瑠璃色の夜明けに諭されて
はっと昔の自分に戻されて
下り坂の三つ又にに立たされて
外に踏み出す、一歩がいつもと違う、
感触が正しく、思えるなら着の身着のまま
肩掛けに木の実 窓際の自由席
直向きに走る線路の横に写る
生きた五線紙みたいに跳ねる電線と
竹みたく揺れる電信柱に
気も高く揚がる
遠ざかる、都会がとても快く
時計を、外せば気も緩む
映像みたいに枠があるから
動く景色には音が良く似合う
いつの間に橋の下は小島の集まり
湾の広さと波の緩やかさを
皆、静かに噛み締めている
目を閉じて、重ねている空と海、空と海
厳しさと美しさが合わさる場所に
刺激を受けて残す文(ふみ)
追い風参照、非公式に記録する、

旅日記の紙飛行機
晴れた気分は空飛ぶ箒
君がくれた音を聴きながら
はぐれ雲泳ぐ 青の無限に
鳶が鳴きながら円を描く
きっと見渡せるだろうあの尾根の向こう
屋根が点描みたく見えるだろう
船も水平線に滲むだろう
君は何をしてるだろう
恐らく小忙しくしてるんだろう
宝石よりも価値のある
手作りの贈り物、受け取ったよ
そう、出来よりも詰め込んだ気持ちが
伝わればそれで充分だから
流れに逆らわずに自然の意の向くままに、
赴くままに。

玉色の斑猫に誘われて、
神妙なお散歩に出かければ、
目映い月光で映える深緑
虫の音色に合わせて唸る、
地響きにも似た、夜の振動
嗚呼、爽快な孤独
電波よりもずっと強い想い
雲に遮られても抜けて、届く
部屋に帰って来てふと思い出す
絵本みたいに飛び出す、
一度開いた地図を
綺麗に畳むのが難しいのには訳があり
一度行った土地に想いを馳せれば、
いつか戻れるのにも訳があり
胸の内温もる記憶の囲炉裏
手の中に残った旅の栞

 

【思考】いらない言葉が多すぎる


人は喋らなくていいことをしゃべる
伝えなくてもいいことを話す

嘘・偽り・誇張・奢り・弁解・悪口・罵り・陰口・根拠のない主張
意見ではない借り物の言葉・おべっか・一貫性のない意見・評論・
思考なき発言

あー面倒くさい 

どうでもいい価値のない言葉が蔓延しすぎている
あらゆるメディア、雑誌・テレビ・インターネット・携帯

伝えたと思ったら言葉はその役目を果たし

すぐ死ぬ 心には届かない

政治家は誰一人として本質的な言葉を発しない

今ひま?と携帯サイトに書き込む中高生

ホンネとタテマエ 
ホンネも大した意味を持たないけれども

垂れ流しの排泄された言葉ではなく

言霊に耳を傾けよ
声にならない声をきけ

言葉を発する前に、思考せよ

あなたの発する言葉は発した瞬間すでに死んでいるのだから

意味のない声に惑わされるな
心に響いた声だけに反応し反響せよ
自分の手を胸にあて、自分から発せられる言霊をきけ