【書評】老人と海

本日は書評を。書評というか読書の備忘録。NYにいってきて、アメリカをいろんな角度からもう一回考えてみたいと思いヘミングウェイを読んでみた。

老人と海 (新潮文庫)

老人と海 (新潮文庫)

ヘミングウェイの晩年の作。非常に感動した。一人の老人の漁師が、巨大なカジキマグロと4日間沖からずい分離れたところで格闘し釣り上げる話。老人が海でたった一人で戦う。夜は暗く、孤独にみまわれる。休む暇もない。

海でただ一人立ち向かっている、対峙しているのは、実はカジキマグロではなく強烈な自己だ。ギリギリの環境で出会うもう一人の自分。名誉・金ではなく、単純なカジキマグロのやり取り。「闘ったらいいじゃないか、俺は死ぬまで闘ってやるぞ」そしてこの一

「人間は負けるように造られてはいない、人間は殺されるかもしれないけど・・・負けはしない」"But a man is not made for defeat. A man can be destroyed but not defeated."